1BTC=1000万円突破! ドル建て史上最高値目前
4日のビットコイン(BTC)対円は海外時間から上げ一色となり、ついに大台の1000万円に乗せた。この日のBTCは947.6万円で寄り付くと、東京時間は揉み合いに終始した。一方、アルトコインの物色が活発となる中、BTCは欧州時間にオプション絡みの買いもあり、オプション市場で建玉の集中する65,000ドル水準(≒980万円)まで上昇した。米時間に入ると、ブラックロックの現物ビットコインETF(IBIT)の商いが寄付きから活況となった他、コインベース(COIN)の株価が急伸したことを好感し、BTCは確りと推移し1000万円台に乗せた。米市場の引け後には68,000ドル(≒1022万円)をも回復し、ドル建てでは史上最高値の69,000ドル(≒1037万円)まで数百ドルの位置まで上昇した。
2月29日から米国の現物ビットコインETFへの資金流入には急ブレーキが掛かっているが、先週はIBITの出来高が増加すると同ファンドへの流入が急増したこともあり、本日もETF需要増加期待でBTCはドル建てで史上最高値更新(ATH)を試す展開となるか。昨日はBTCのオプション市場で70,000ドル(≒1052万円)コールの物色も確認されており、再び欧州時間に相場がつり上げられる可能性もあるだろう。BTC相場がドル建てでATHの更新に成功すると、リテールマネーの流入が加速し、相場の上昇ペースも加速しやすい傾向がある。ただ、急速な相場上昇後の調整局面では、相場が1週間の間に当たり前のように20%ほど下げることもあり、引き続きリスク管理には慎重さを要する。