デンクン最終テスト無事完了 イーサ上伸でBTCも確り
7日のビットコイン(BTC)対円は上伸し、およそ1カ月ぶりに終値で650万円を回復した。この日のBTCは637.7万円で取引を開始すると、東京時間には43,000ドル水準(≒636.7万円)の維持に失敗しやや押すも、その後は同水準周辺まで戻し揉み合いが続いた。海外時間に入るとイーサリアムのテストネットのホレスキーで、トランザクションコストの大幅な削減を含むデンクンアップグレードが無事に実装され、イーサ(ETH)が徐々に上昇すると、米国時間には上値を追う展開となり、BTCも連れ高で上伸。BTCはこれにより短期ダブルボトムのネックライン646.4万円の上抜けに成功し、米市場引けにかけては44,000ドル水準(≒651.5万円)も回復した。
BTCは本日も上値を試す展開が視野に入る。テストネットでの最後のデンクンアップグレードを終え、ETHの上昇も本日は一服する可能性もあるが、BTCは短期ダブルボトムの完成に加え、日足一目均衡表では遅行スパンと転換線が好転し、2つの早期買いシグナルが点灯しており、相場は強気に傾き始めている。米株式市場も企業の好決算を背景に確りとなっており、リスク選好度が旺盛な状態がBTC相場の支えとなろう。本日は米新規失業保険申請件数が控えており、市場予想では前週から改善することが見込まれているが、BTCは米国時間までに45,000ドル(≒666.3万円)を試す余地もあるだろう。BTCドルは45,000ドル周辺に一目の雲上限が位置しており、同水準の上抜けに成功すれば次の節の46,000ドル(≒681.1万円)が上値のターゲットと見ている。