4万ドル周辺で揉み合うBTC 今夜は米指標に注目
24日のビットコイン(BTC)対円は揉み合いに終始し、終値はほぼ変わらずだった。東京時間のこの日の相場は、ドル建てで節目となる40,000ドル水準(≒593万円)を一時回復するも、戻り売りが入り反落。欧州時間には昨今のドル高が巻き戻す中、BTCは再び戻りを試す展開となったが、昨日も指摘の通り、ドル建てで5日移動平均線とボリンジャーバンドの-1σが密集する600万円周辺のエリアが相場のレジスタンとなり、米時間序盤にかけて上げ幅を解消した。さらに、この日発表されたS&Pグローバルの1月の米PMI速報値が前月から上昇すると、米国債利回りが反発。米株も序盤に上昇した後に折り返し、米時間のBTCは冴えない値動きに終始した。
昨日はテスラの決算発表で同社が昨年第四・四半期にビットコインを売却していなかったことが明らかとなった他、売り圧力が懸念されていたグレイスケールのビットコイン上場投資信託(ETF)の売買代金が低下し、資金流出の減速が示唆され、BTCは終値にかけて40,000ドルを回復した。ただ、本日のBTC相場の方向感は第四・四半期の米GDP成長率速報値にかかっていると言え、引き続き楽観するには時期尚早だろう。米GDP成長率は第三・四半期の4.2%から2%と大幅な伸びの鈍化が予想されているが、12月分の消費やインフレのデータが市場予想を上回っていることから、2%よりも強めに出る可能性には十分注意しておきたい。今夜の指標で米経済の底堅さが示唆されれば、BTCは直近安値を試す展開も視野に入る。