BTCは下値を試して反発 一先ず売り一服か
23日のビットコイン(BTC)対円は下値を試した後に反発し、終値は590万円を上回った。前日の相場下落の反動でこの日のBTCは自律反発で始まったが、40,000ドル水準となる597万円周辺で失速すると、海外時間には戻り売りが入り、一気に580万円を割り込んだ。一方、これによりドル建てBTC相場は11月の高値38,400ドル(≒570万円)周辺で下げ止まると、米時間にはハイテク株の上昇に連れ高となり、580万円を回復した。米市場引け後にはネットフリックスが決算を発表し、予想を上回る売上高と有料会員数を好感してアフター・マーケットで上昇。これが米株価指数先物の上昇を牽引し、BTCも連れ高で590万円を回復した。
危うい値動きとなったBTCだが、米時間の反発でドル建ての相場は一目均衡表の雲下限と100日移動平均線を回復し、本日は40,000ドル回復を窺う展開となっている。想定通りに38,000ドルまでは押さなかったが、昨年11月高値で綺麗に反発し、日足は下ヒゲをつけており、一先ずは売り一服感を印象付けた。ただ、25日には第四・四半期の米GDP成長率、26日には12月の米個人消費支出(PCE)価格指数の発表を控えて、足元では米債利回りや金(ゴールド)相場が様子見となっており、本日の上値余地は限定的と見ている。相場が40,000ドルを回復すれば、次は5日移動平均線(40,456ドル≒599.5万円)やボリンジャーバンドの-1σ(≒40708ドル≒603.3万円)が密集する600万円周辺のエリアがレジスタンスとなりそうだ。