ビットコインはようやく売り一巡 重要指標を前に上値も限定的か
15日のビットコイン(BTC)対円は反発し、620万円を回復した。前日の終値にかけて600万円近辺まで相場は下落すると、一目均衡表の雲上限で押し目買いが入り、海外時間には620万円を回復した。その後、取引材料に乏しい中、相場は620万円台前半で揉み合うと、米時間序盤には一時反落するも、節目の42,000ドル水準となる615万円で反発し630万円を回復した。一方、先週末に相場のレジスタンスとなった43,000ドル(≒628万円)を回復すると戻り売りが入り、終値にかけては上げ幅を縮小。昨日はキング牧師記念日で米市場が休場だったこともあり、620万円回復後は上下に振れつつも方向感に欠ける展開となった。
米国で現物ビットコイン上場投資信託(ETF)の取引が始まったことに伴う事実確定売りにより、710万円台から急反落を演じたBTCだが、昨日は売り一巡を印象付ける値動きとなった。相場はテクニカル的なサポートも機能しており、本日も底堅い展開が見込まれる。一方、本日は米市場が連休明けとなるが、17日の米小売売上高の発表を控え市場では様子見ムードが広がると指摘され、BTCは上値余地も限定されよう。相場が終値で43,000ドルの回復に成功すれば、テクニカル的なセンチメントも一層改善すると見ているが、重要な経済指標の発表前に突っ込み買いはリスクが大きいか。
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bitbank Report 2024/01/16:ビットコインはようやく売り一巡 重要指標を前に上値も限定的か