BTCはロングの投げを伴い急落 薄商いで戻りは限定的か
26日のビットコイン(BTC)対円は二段安を演じ反落。終値は1週間ぶりに610万円を下回った。アルトコイン相場の上昇に連れ高となり、前日には44,000ドル水準(≒626万円)を目掛けて反発したBTCだったが、この日はアルトに利食いが入り、BTCも連れ安となり欧州時間には610万円を割り込んだ。その後は610万円を回復するも、米時間序盤にはロングの投げを伴って相場は一時600万円をも割り込んだ。これによりBTCはドル建てで42,000ドル(≒598万円)を割り込むと、今度は押し目買いが入り608万円周辺まで踏み上げ、終値では42,000ドル水準を回復した。
昨日は特段の弱材料があった訳ではないが、BTCが44,000ドル目前で上げ渋る中、アルトが下げたことで見切り売りが出た格好だ。昨日の相場下落に伴い約2,000万ドルのロングポジションが清算に追い込まれたが、無期限先物市場の資金調達率(fr)は依然として0.03%周辺で推移しており、引き続き反対売買による相場の下値リスクには要警戒だ。年末の薄商いで押し目買いの余力も限定されていると指摘され、本日のBTCも上値の重い展開が続くか。昨日米時間の相場急落前の610万円周辺や43,000ドル水準となる613.4万円などでは戻り売りに注意したい。昨日はBNBやMATICなどの一部アルトコインが物色されたが、全体を見通せば主要銘柄の相場軟化が目立ち、循環物色の流れもそろそろ途切れる可能性がある。