ソラナ急伸でBTCも連れ高 4.5万ドルが射程圏内に
20日のビットコイン(BTC)対円は610万円周辺で取引を始めると、東京時間の前半は揉み合いに終始するも、後半にかけては43,000ドル水準となる620万円の回復を窺った。海外時間に入ると、ソラナを筆頭に一部アルトコイン相場が急伸し、BTCも連れ高となり620万円の上抜けに成功した。ソラナを巡っては、分散型金融(DeFi)への資金流入やソラナ上のミームコインの上昇が好感されている模様だ。その後、BTCは44,000ドル水準となる629万円の回復にも成功したが、コンファレンスボード(CB)が発表した12月の消費者信頼感指数が上振れたことで、先週の米連邦公開市場委員会(FOMC)から続いた米株の上昇がストップし、BTC相場は終値での44,000ドル水準回復に失敗した。
BTCは昨日の上昇で45,000ドル(≒643.2万円)が射程圏内に入った一方、相場が44,000ドルに戻したことで本日は戻り売りをこなす必要もあると見ている。ただ、ソラナの急伸により暗号資産(仮想通貨)が物色されていることから、BTCの下値は限定されよう。他方、本日は米国の第三・四半期GDP成長率や個人消費などの確定値の発表を控えているが、10月からの消費に関するデータは既に第三・四半期と比較して減速が確認されているため、数字が強めに出てもそれほど大きな影響はないと指摘される。翌日には11月の米個人消費支出(PCE)の発表も控えており、BTCが45,000ドルの上抜けを試すのは米国のインフレ指標の鈍化を確認してからか。