米長期金利低下でBTC確り ETF承認期待も再浮上

8日のビットコイン(BTC)対円は高値圏で3日続伸した。この日も一部のアルトコインに資金が流れた一方、イーサ(ETF)やXRPなどの主要銘柄が失速し、BTCは530万円台前半で方向感に欠ける展開が続いた。しかし、その後米時間に行われた米10年債入札で、前日の3年債入札に続いて想定以上の需要が確認されると長期金利が低下。これに逆行する形でBTCは530万円台後半に戻すと、ブルームバーグのアナリストらが、現在申請が出されている12件の現物型ビットコイン上場投資信託(ETF)について本日から11月17日にかけて米証券取引委員会(SEC)が承認を下す可能性があると指摘したことにより、相場は一時540万円を上回った。


10月4日に判断が延期されたブラックロックのETFを含む6件の申請を巡っては、11月8日に反証の提出が締め切りとなっており、ブルームバーグによればSECは公平性を保つために次のコメント期間が始まる11月17日までに現在申請されている全ての現物型ビットコインETFを承認する機会があるようだ。また、昨日はグレイスケールがビットコイン投資信託(GBTC)のETF転換を巡ってSECとの対話を再開させたとの報道もあり、ETF承認期待が再び浮上しそうだ。BTCドルは終値での36,000ドル(≒543.5万円)回復に失敗したが、本日も米15年と30年債の入札を控えており、長期金利の低下が続けば上値を試す展開も視野に入る。終値で直近高値更新に成功すれば、40,000ドル(≒603.9万円)が上値目途と見ている。


