米株軟化もBTCは上げ幅維持 このまま4万ドルまで上げるか?

25日のビットコイン(BTC)対円は7連騰となったが、やはり35,000ドル水準(≒525.9万円)周辺で上値の重さを印象付けた。東京時間のこの日の相場は510万円を挟み込み揉み合いに終始するも、欧州時間に入ると金(ゴールド)価格の上昇につれる形で戻りを試し、米時間序盤には一時35,000ドル水準に乗せた。その後、9月の米住宅販売戸数の上振れを受けた米債利回りの上昇や、アルファベットの業績不振を受けた米株の軟化がBTCの上値を圧迫したが、中東情勢への懸念や米証券取引委員会(SEC)による現物型ビットコイン上場投資信託(ETF)の承認期待が相場の下支えとなり、510万円台後半を維持して引けた。


BTC円は高値ベースで年初来高値を更新し、引き続き安値を切り上げる強気なチャートを形成しており、本日は35,000ドル水準の上抜けも視野に入る。昨日はビットコインETFを巡るニュースフローも少し落ち着いた印象だったが、市場の期待感は依然として健在と言えよう。外部のマクロ環境もBTCの支援かと昨日は指摘したが、もはや米株や金利との連動性も薄れており、BTCは既存の金融市場とは独立した値動きと言える。こうした中でBTCのオプション市場では12月限りの40,000ドルコールが物色されており、相場が保ち合い上放れとなればショートコールのヘッジでアップサイドリスクが大きくなりそうだ。



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bitbank Report 2023/10/26:米株軟化もBTCは上げ幅維持 このまま4万ドルまで上げるか?