BTCは上値トライ失敗 FOMC控え期待感が先走ったか?

18日のビットコイン(BTC)対円は、一時400万円台に乗せおよそ3週間ぶり高値に浮上するも、その後上げ幅の大半を掻き消し、終値では小幅高となった。米債利回りの急反落を受けて東京時間のBTC相場は395万円近辺まで上昇すると、海外時間には27,000ドル水準(≒398.3万円)や400万円を上抜け、一時は405万円にワンタッチした。一方、米時間には米証券取引委員会(SEC)がバイナンスUSに対する監査を許可するよう、米D.C.の裁判所に要請したことが嫌気され、相場はロングの投げを伴って海外時間の上げ幅を掻き消した。


想定外に強い動きを見せたBTCだが、日足では長い上ヒゲを付け、上値の重さを印象付けた。昨日は特段に目立った買い材料も確認されなかったが、今月の米連邦公開市場委員会(FOMC)の完結を直近に控え、金利据え置きや利上げ停止への期待感が先走った格好かと指摘される。こうした期待感が目先のBTC相場の下支えともなりそうだが、FOMCの結果が出る木曜未明まで重要な経済指標の発表もなく、先週も指摘の通り材料は出尽くしていると言え、いずれにせよ積極的に買いが入りやすい状況ではないだろう。日足の長い上ヒゲも、相場上昇の勢いの衰えを示唆すると言え、引き続き慎重な姿勢を維持するのが良策と見ている。



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bitbank Report 2023/09/19:BTCは上値トライ失敗 FOMC控え期待感が先走ったか?