ETH相場急伸でBTCを牽引 米物価指標も味方しリスクオン
13日のビットコイン(BTC)対円は小確りとなり、相場は400万円周辺でレンジを形成している。イーサリアムの上海アップグレードを無事に通過した安心感や米株先の反発が追い風となり、東京時間のBTC相場は節目の400万円を回復。さらに、TwitterとeToroの提携で、Twitterアプリ上で暗号資産(仮想通貨)取引が可能になるとの報道や、イーサ(ETH)相場の急上昇にBTC相場も支えられた。この日発表された3月の米生産者物価指数(PPI)は、概ね市場予想を下回る結果となり、BTCはドル建てで30,600ドルまで上昇。ドル安円高の影響で円建て価格のBTCは一時小甘く推移したが、米主要株価3指数の上昇に連れ高となり405万円にワンタッチ。その後、米国債利回りの反発を受けてやや失速したが、今朝方にはETH相場の上昇を受けて年初来高値の408.5万円にタッチしている。


景気の下振れリスクが意識され米株は軟調となっていたが、水曜日の消費者物価指数(CPI)に続きPPIも物価上昇速度の鈍化を示したことで利上げ打ち止めが意識された格好だ。政策金利動向に敏感な米2年債利回りは、3.9%と節目の水準で切り返し底堅い推移となっているが、目先では金利上昇を支持する材料は乏しいか。他方、ETHは昨日、年初来高値を更新し、本日はBTCに一月遅れて昨年8月の高値上抜けに成功しており、循環物色の再開が指摘されBTC相場にも追い風となろう。ドル建てのBTCも既に直近の短期レンジからブレイクアウトしており、本日は上値を追う展開か。今夜は米連邦準備制度理事会(FRB)のウォーラー理事の発言が控えており、5月の利上げ有無について手掛かりがあるか注目したい。



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bitbank Report 2023/04/14:ETH相場急伸でBTCを牽引 米物価指標も味方しリスクオン







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