米株が味方せずBTC反落 それでも目先は底堅いか
12日のビットコイン(BTC)対円は小幅反落。上海アップグレードを前にイーサ(ETH)相場が下落し、東京時間のこの日のBTC相場は404万円から401万円まで小幅に下げたが、ドル建てで節目の30,000ドルとなる同水準で下げ止まった。3月の米消費者物価指数(CPI)は、ヘッドラインが前年同月比と前月比共に市場予想を下回る伸びとなったが、前年比のコア指数が2月から若干加速した。これを受けてBTC相場は一時、東京時間の下げ幅を解消したが、米株先の乱高下に連動する形で反落。その後発表された3月米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では、米経済が先月の銀行連鎖破綻を受けて今年の後半にかけて緩やかな景気後退に入る可能性がスタッフから指摘されたことが明らかとなり、米株市場が下げ足を速めると、BTCは30,000ドル水準を僅かに割り込んだ。


上海アップグレードは今朝方に完了したが、ETH相場への影響は今のところ限定的となっており、安心感からBTCは底堅く推移している。米国の景気後退懸念再燃で米株が反落したが、FOMC議事要旨は5月の利上げが最後の政策金利引き上げになる可能性を支持しており、米国債利回りも低下し、FF金利先物市場では5月の利上げを織り込む動きが若干ながら後退した。BTCは小幅に反落したが、下げ幅は限定的だったと言え、リスクオフと利上げ停止期待で再び綱引き状態になっていると指摘される。テクニカル的には強気を示すシグナルが維持されており、目先では節目30,000ドル周辺で底堅い推移を想定している。










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