BTCはまたもブレイクアウト失敗 綱引き状態の打開は金曜日か
5日のビットコイン(BTC)対円は引き続きほぼ横ばい。イーサ(ETH)が1,900ドル台に乗せたことで、BTCも東京時間に連れ高となったが、ドル建てで21年安値の28,800ドル(≒379万円)にワンタッチすると反落し、376万円周辺での揉み合いに転じた。この日発表されたADPの3月の雇用レポートでは、民間部門雇用者数の増加が市場予想を大きく下回り、米国債利回りが一段と低下。BTCは東京時間の高値をトライするも、景気減速懸念で米株先が軟化し反落。米供給管理協会(ISM)の3月のサービス業動向レポートも、PMIや新規受注など概ね景気減速を示唆し、NY序盤の米株を圧迫。BTCもこれに連れて東京時間の上げ幅を解消したが、節目28,000ドル周辺で買い支えられている。


2度もブレイクアウトを試みた昨日のBTC相場だったが、ドル建てで21年安値のレジスタンスは想定以上に手強かった。直近の米経済指標の下振れを受けてFF金利先物市場では5月に利上げが見送られる可能性を6割ほど織り込んだが、景気後退の可能性から米株が軟化し、BTCは綱引き状態になっている格好か。金曜日の米雇用統計は金融政策への影響も大きいと言えるため、弱めに出れば流石にBTCの上値トライの切っ掛けになると見ているが、それまでは節目の28,000ドル周辺で方向感に欠ける展開が続くか。ただ、本日は利上げのフロントローディング賛成派のブラード・セントルイス地区連銀総裁の発言が控えており、米時間の値動きには注意しておきたい。



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bitbank Report 2023/04/06:BTCはまたもブレイクアウト失敗 綱引き状態の打開は金曜日か







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