BTCレンジ下抜け 海外取引所のステーキングにSECの鉄槌
9日のビットコイン(BTC)対円は続落し、保ち合い下放れとなった。前日に23,000ドル水準(≒302.8万円)を割ったこともあり、この日は東京時間から売りが加速し300万円を割り込んだ。相場は直近のレンジ下限付近で一度は下げ止まったが、米国債利回りの上昇や、前日のチャットボットのローンチイベントの失態が嫌気されグーグルのアルファベット(GOOGL)が米株式市場の重石となり、BTCは上値を重くした。さらに今朝方には、クラーケンが米証券取引法違反の疑いがあったステーキングサービスを、米証券取引委員会(SEC)と和解した上で停止し、アルトコイン主導でBTCも急落。これにより相場は22,000ドル(≒289.5万円)を割り込んだ。


今回のクラーケンのステーキングの件を巡ってSECは、投資家の資金を集めてリターンを約束する投資契約にも関わらず情報開示能力に欠けているとゲンスラー委員長直々に動画で指摘した。ステーキングを提供する海外取引所は数多く、今後の事業展開が危惧される一方、リキッドステーキングのLIDOやRocketpoolのトークンは報道を受けて上昇した。本来BTCとは直接関係ない規制だが、これだけ幅広いトークンが売られるとBTCも市場全体のムードに影響されやすい面もある。ただ、足元では、BTC対ドルは昨年11月高値(21,500ドル≒283.3万円)付近まで下落しており、PoWの代表であるBTCはこうしたチャートの節目で拾われやすいか。



PDFリンク
bitbank Report 2023/02/10:BTCレンジ下抜け 海外取引所のステーキングにSECの鉄槌







%2520(1).jpg&w=3840&q=70)

.jpg&w=3840&q=70)
