BTC反落で一時300万円割れ 要人発言が市場心理冷やす
8日のビットコイン(BTC)対円は反落して前日の上げ幅を解消した。パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の2度目のディスインフレ言及を受けて、7日の米株反発に連れ高となっていたBTCだったが、この日はアルトコインの物色に支えられ306万円を一時回復するも、すかさず失速。海外時間に入ると米株先の下落に連れてジリ安に転じた。NY時間には、NY地区連銀のウィリアムズ総裁が、サービス業界のインフレが高止まりする可能性を指摘した他、「FRBは抑制的な(金利)レートを向こう数年(a few years)維持する必要がある」と発言したことで、BTCは下げ足を速め、直近の安値付近まで押した。


足元の相場は下げ止まっているが、昨日はミネアポリス地区連銀のカシュカリ総裁とウォーラーFRB理事が、政策金利が想定以上に引き上がる可能性に言及し、市場心理を冷やした。ただ、FF先物市場では7日時点で6月の追加利上げの可能性にも焦点が当てられ始めており、市場の楽観観測に着々と修正が入っていると言えよう。BTC対ドルはレンジ下限付近に再び押し返されたが、下放れにも材料不足と見ており、揉み合いが続くと指摘される。主要なアルトコインも昨日は高値から反落しているが、昨今の地合いによって底堅い推移が続くだろう。本日は米失業保険申請件数の発表があり、下げ止まりの様相を呈する新規申請件数が前週比で増加すれば、少しはBTC相場の支えとなるか。



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bitbank Report 2023/02/09:BTC反落で一時300万円割れ 要人発言が市場心理冷やす







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