FRB議長の一言でBTC上昇 終値でのレンジブレイクはお預け
2月1日のビットコイン(BTC)は続伸し300万円を回復した。米連邦公開市場委員会(FOMC)の最終日を迎え、この日の相場は警戒感から300万円周辺で概ね横ばいで推移しつつ、欧州時間からドル円相場が下げ足を速めたことでやや上値を重くした。注目のFOMC声明では、市場の予想通り25ベーシスポイント(bp)の利上げが発表された一方、利上げ継続が示唆され、相場は一時不安定となるも、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の記者会見が始まると一転して上昇一色となり307万円まで戻した。足元では、既に310万円を試す展開となっており、ドル建てでは節目の24,000ドル(≒308.5万円)を回復している。


パウエル議長の記者会見やFOMC声明からは、利上げ停止や利下げ開始についての手掛かりはなかったものの、議長が「現状ではディスインフレのプロセスが始まったと初めて言える」と発言したことが市場には好感された模様だ。ただ、BTCは円建て・ドル建ての双方で終値での直近レンジ上抜けには至っておらず、RSIのダイバージェンスも継続中と安心するのはまだ早いか。チャート上では、昨年8月高値の25,200ドル(≒324万円)が次の上値ターゲットとしてあるが、イベント通過後の値動きが落ち着けば利食いが入る可能性も十分にありそうだ。また、今日明日で米労働市場関連指標の発表も控えており、結果が市場の楽観観測を正当化する物となるか注目だ。



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bitbank Report 2023/02/02:FRB議長の一言でBTC上昇 終値でのレンジブレイクはお預け







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