FRB議長発言通過でBTC上昇 チャートの節目での利食いに注意
10日のビットコイン(BTC)対円は、昨年12月15日ぶりに終値で230万円を回復。対ドルでは17,400ドルを回復し、FTXショックで割り込んだ昨年6月安値の17,567ドル回復をうかがう展開となっている。東京時間のこの日の相場は、ドル円相場の上昇やアルトコイン相場の上昇に支えられジリ高に終始。警戒されていたパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の発言が始まると、相場は一時押したが、議長が政策への具体的な言及を控えたことで安心感に繋がった他、世界銀行が主要国中銀による積極的な利上げなどを背景に、2023年の世界経済の成長見通しを引き下げたことが市場では好感され、BTCは米時間に230万円を回復した。


インフレ沈静化期待で直近の米株が戻りを試していたことから、パウエル議長からは市場に対して何かしらの牽制が入ることを想定していたが、目新しい材料は出てこなかった。目先では12日に発表される12月米消費者物価指数(CPI)が注目される。市場予想では6ヶ月連続のCPI上昇率減速が予想されており、BTC対ドルが昨年6月安値を回復し、18,000ドル(≒238.3万円)を試す切っ掛けとなると見ている。ただ、CPI発表までは目星い材料に乏しいとも言え、重要指標発表を前に、6月安値周辺で利食いが入る展開にも注意しておきたい。



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bitbank Report 2023/01/11:FRB議長発言通過でBTC上昇 チャートの節目での利食いに注意







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