BTCはFRB議長発言を前に失速 今夜は粘り腰を発揮できるか?
6日の米雇用統計を通過しリスク選好度が上向く中、週明けに17,000ドル水準となる224万円を回復したビットコイン(BTC)対円相場は、9日の米株の上昇に連れ高となり続伸し、およそ3週間ぶりに229万円を一時回復した。一方、本日午後11時から予定されているパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の発言を前に、米市場後半で株価が反落するとBTC相場も連れ安となり、上げ幅の殆どを掻き消し、足元、226万円台中盤まで押している。


12月分の米雇用統計では、失業率が3.6%から3.5%に改善した一方、インフレの種となる賃金上昇率が前年比と前月比の双方で市場予想を下回る低下を記録し、FRBの政策舵取りを見極めようとする市場にとってまちまちの結果となった。一方、その後アトランタ連銀のボスティック総裁が、来月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げ幅が25ベーシスポイントに縮小される可能性に言及し、市場のリスク選好度が上向いた。今夜のパウエル議長発言では、やや浮き足立った市場を牽制してくる可能性も視野に入り、注意が必要だ。ただ、木曜日には12月米消費者物価指数(CPI)の発表も控えており、11月に引き続き顕著なインフレ減速が確認されれば、BTC相場は上値を試すと見ている。



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bitbank Report 2023/01/10:BTCはFRB議長発言を前に失速 今夜は粘り腰を発揮できるか?







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