PCE発表を前にBTCは下に往って来い 八方塞がりを打破できるか?
22日のビットコイン(BTC)対円相場は223万円を起点に下に往って来いとなり、終値ベースでほぼ横ばい。東京時間のこの日の相場は、前日同様、223万円周辺で揉み合いに終始したが、米国の第三・四半期国内総生産(GDP)確報値が前期比で3.2%上昇と、改定値の2.9%から上方修正されたことで相場は下げ足を速めると、米株の下落に連れ安となり220万円付近まで下落した。一方、米市場引けにかけて株価が下げ幅を縮小すると、BTC相場も反転。今朝方にはイーサ(ETH)相場が踏み上げ、BTCは下げ幅をほぼ解消した。


主要国中銀の継続的な金融引き締めの思惑で世界的な景気後退入り懸念が燻る中、米GDPが改善した訳だが、これが米連邦準備制度理事会(FRB)の引き締め継続を正当化することとなり、警戒感を誘ったか。足元では、経済指標の悪化も改善も嫌気されており、ある意味で八方塞がり状態と言えよう。こうした状態もインフレ減速が続けば改善に向かうと指摘され、本日発表される11月の米個人消費支出(PCE)が注目される。11月の生産者物価指数(PPI)と消費者物価指数(CPI)同様にPCEも減速すれば、BTC相場には追い風となると言えるが、足元ではBTC先物資金調達率がプラスで推移し続けているため、PCE上振れによる相場急落リスクにも注意しておきたい。



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bitbank Report 2022/12/23:PCE発表を前にBTCは下に往って来い 八方塞がりを打破できるか?







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