BTC対ドルと対円で大きな歪み 日銀緩和縮小サプライズで
20日のビットコイン(BTC)対円相場は3日続落し、一時は220万円台前半まで押した。暗号資産市場は先週後半から全体的に軟化し、BTCは節目17,000ドル(≒224.3万円)、イーサ(ETH)は節目1,200ドル(≒15.8万円)を割り込んでいたが、昨日の東京時間は自律反発の様相で戻りを試すと、BTCは週明けの下げ幅を俄かに解消した。しかし、この日は日本銀行が市場の意表をついて長期金利の変動許容上限を0.25%から0.5%に拡大したことで、外国為替市場ではドル円相場が急落。これを受けてBTC対円も円高効果で急反落し、米時間には221万円にタッチした。一方、BTC対ドルは16,800ドル(≒221.7万円)台を回復すると、米国債利回りの上昇を受けて失速するも、ドル安効果もあってか上げ幅を維持した。


BTCの対円は年初来安値(220.5万円)を試す展開となってはいるが、BTCの価格形成を主導する対ドル相場は週明けの下げ幅を解消し、テクニカル的に危うい状況から一旦は抜け出せた。ただ、相場は依然として短期移動平均線やボリンジャーバンドのセンターラインの下で推移しており、弱気な推移と言える。加えて、米長期金利は日本国債利回りの上昇に連れ高となり、ダブルボトムが完成した。国債利回りの上昇は株式相場にとって重石となると言え、BTCの17,000ドル回復はそう簡単ではないか。引き続き、金曜日の11月米個人消費支出(PCE)発表まで気の抜けない状況が続こう。



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bitbank Report 2022/12/21:BTC対ドルと対円で大きな歪み 日銀緩和縮小サプライズで







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