米PCE減速もBTC反落 S&P500種がトレンドラインで失速
12月1日のビットコイン(BTC)対円は、これまで市場の上昇を主導したライトコイン(LTC)やドージコイン(DOGE)に戻り売りが入り、連れ安で236万円から234万円周辺まで押すと、米時間まで経済指標待ちで揉み合いに終始した。注目された10月の米個人消費支出(PCE)は市場の予想と合致し、9月の6.3%から6.0%に低下し、相場は一時反転したが、新規失業保険申請件数が市場予想を大きく下回ったことで雇用統計への警戒感が台頭し反落。米供給管理協会(ISM)の製造業レポートも概ね利上げ幅縮小を正当化する内容だったが、前日に200日線を回復したS&P総合500種が長期下降トレンドラインに肉薄したところで反落し、BTCも上値を重くし、230万円周辺まで押した。


重要な米経済指標や要人発言が目白押しとなった今週は、今夜の11月米雇用統計とシカゴ連銀のエバンス総裁のスピーチで締め括られる。失業保険新規申請件数が前週比で減少したことで、雇用統計への懸念が台頭したが、ADP雇用レポート結果の下振れ、チャレンジャー人員削減数急増や失業保険継続申請件数の増加に鑑みれば、雇用統計が改善する公算は低いか。また、昨日の米株の軟化がテクニカル的要因だったとすれば売りも一時的と言え、本日のBTCは底堅い推移に転じると見ている。エバンス総裁は今月で任期を終えるため、発言の影響力がどれほどあるか微妙なところだが、ハト派として知られることから市場の利上げ幅縮小期待に水を差すような発言は出ないか。



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bitbank Report 2022/12/02:米PCE減速もBTC反落 S&P500種がトレンドラインで失速







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