BTCは窮地から反発し二段高 FTXショックの最中でも米金利には注目
対ドルで年初来安値(15,600ドル≒221.2万円)を一時割る展開で始まった今週のビットコイン(BTC)だったが、来年夏に半減期を控えるライトコイン(LTC)主導で22日のBTC相場は230万円近辺まで反発。11月の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨公開を控える中、米国債利回りが低下したこともムードを押し上げ、翌23日には二段高を演じ週明けの下げ幅を奪回した。先月から米主要3指数が確りと推移する中、米連邦準備制度理事会(FRB)高官からタカ派的な発言が散見されていたが、今朝方に公開されたFOMC議事要旨では、大多数の参加者が金融政策の経済と物価上昇率への遅効を精査するため、近く利上げペースを緩めることで同意していたことが明らかとなり、リスク選好度が一層上向いた。


BTC対円は足元のドル円相場の急落を受けて、対ドル相場と比較すると上げ幅を圧縮させられたが、BTCの価格形成を主導する対ドル相場はほぼ完全に週明けの下げ幅を奪回し、16,500ドル(≒229.4万円)周辺で推移している。FTXショックの最中でもBTCは市場予想を下回る米消費者物価指数(CPI)で大幅反発を演じ、今回のFOMC議事要旨でも米国債利回りの低下に逆行して上昇している。目先では17,000ドル〜17,200ドル(≒236.4万円〜239.2万円)エリアがBTC相場のターゲットとしてあり、上抜けに成功すればショートカバーを伴い上値を追う展開も視野に入る。ただ、本日から明日にかけては米国の感謝祭で取引も手薄となる可能性も考慮しておきたい。祝日との兼ね合いで10月の米個人消費支出(PCE)は12月1日の発表となり、来週は米雇用関連指標や米供給管理協会(ISM)の製造業購買担当者景気指数(PMI)など、重要指標が目白押しとなる。



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bitbank Report 2022/11/24:BTCは窮地から反発し二段高 FTXショックの最中でも米金利には注目







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