BTCは年初来安値を一時下回る FOMC議事要旨まで耐えられるか
FTXをハッキングした通称「FTX Accounts Drainer」が、イーサ(ETH)の売却を始めたことで、21日のBTC相場はETH主導で下落し、東京時間に16,000ドル水準となる226万円下抜けをうかがう展開を繰り広げた。相場は節目の水準で下げ渋り、米時間には米長期金利の一時的な低下でプラス圏に浮上したが、市場が米政策金利のターミナルレートを見定めようとする中、SF連銀のデイリー総裁がインフレ動向によってはターミナルレートが5%を超える可能性に言及し、BTC相場は上値を重くした。今朝方にBTCが16,000ドル水準を下回ると、ロングの投げを伴って相場は一段安を演じ、対ドルで9日安値水準となる221.2万円を僅かに割り込んだが、足元ではチャートの節目近辺で押し目買いが入り下げ渋っている。


BTC相場の年初来安値更新は、一時的とは言え市場心理を一層悪化させる可能性がある。加えて、10日のフィラデルフィア連銀のハーカー総裁の発言を受けてターミナルレートが5%を超えない可能性が浮上したが、米連邦準備制度理事会(FRB)高官の間でも意見の隔たりがあることが浮き彫りとなってきており、米政策金利を巡って市場は手掛かりを求め様子見ムードが広がっている。そこにFTX Accounts Drainerからの実質的な売り圧力がETH相場に掛かり、BTC相場も年初来安値付近で危うい値動きとなっている。24日朝方には11月米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨が公開されるが、明日にはタカ派的な発言が相次ぐメスター総裁とブラード総裁の発言が控えており、目先の米国債利回りの上昇には要注意だ。



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bitbank Report 2022/11/22:BTCは年初来安値を一時下回る FOMC議事要旨まで耐えられるか







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