米国債利回り低下でBTCに追い風 利上げペース減速観測続き
26日のビットコイン(BTC)対円相場は2日続伸し、終値で300万円を回復。対ドル相場は20,000ドル(≒292万円)台を維持した。アジア株式市場の反発を追い風にこの日のBTC相場は東京時間か300万円乗せをうかがい小確りと推移すると、欧州時間の米国債利回り低下に追随したユーロドルのパリティ回復と同時に一段高を演じ明確に300万円台に乗せた。米連邦準備制度理事会(FRB)が12月の連邦公開市場委員会(FOMC)から利上げペースを減速させるという観測はこの日も続き、米長期金利はNY市場でもう一段と下げ、節目の4%割れをうかがう展開となり、BTCは21,000ドル(≒308万円)にワンタッチ。ただ、アルファベット、マイクロソフト、メタ(旧フェイスブック)の決算が振るわず米株が反落すると、BTCも失速し、足元、304万円周辺で推移している。


S&P総合500種とナスダック総合が反落する中、前日に20,000ドルを回復したBTCには目立った利食いも入らず、米国債利回りの続落が相場の追い風となった。昨日はカナダ中央銀行(BOC)が市場予想よりも小幅な利上げを決定したことも、市場心理的にプラスになったと指摘される。本日は9月に初の75ベーシスポイント(bp)引き上げに踏み切った欧州中央銀行(ECB)の政策金利決定があり、市場は同等幅の利上げを織り込んでいる。他方、本日もツイッター、インテル、アマゾン、アップルなど注目の決算発表が控えており、ナスダックの下げが続けば今度こそBTCにも利食いが入るか。米個人消費支出(PCE)の発表も明日に迫っており、少し警戒感が戻ってきてもおかしくないだろう。



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bitbank Report 2022/10/27:米国債利回り低下でBTCに追い風 利上げペース減速観測続き







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