米指標軒並み下振れでリスクオン 重要イベント前に流れ続くか?
25日のビットコイン(BTC)対円は反発し、一時は先月13日ぶりに300万円を回復した。この日の相場は東京時間から欧州時間まで小動きが続き、概ね288万円周辺での揉み合いに終始。一方、8月の米ケース・シーラー住宅価格指数の低下や、リッチモンド連銀製造業指数の大幅な低下を受け、11月以降の米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げペース減速期待が強まり、米国債利回りは低下、米株は続伸となり、BTC相場も米時間から上値を伸ばす展開となった。相場はレジスタンスとして指摘した20,000ドル水準の296.3万円を回復し、一時は300万円台に乗せたが、足元では失速しやや上げ幅を縮小。終値では僅かに20,000ドル水準を上回った。


昨日のBTC相場の上昇にはショートの踏み上げも伴い、想定よりやや強めの反発となり、対ドル相場は一目均衡表の雲に突入に成功した。ただ、FRBの利上げペースを巡る懸念の後退も追い風となっているが、金曜日の米個人消費支出(PCE)、引いては来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)までこうした流れが続くかにはあまり自信がない。また、BTC相場は先週まで19,000ドル(≒281万円)周辺でオプション絡みの買い支えがあったと指摘してきたが、20,000ドルより上では同ストライクのロングコールの利食いが入りやすいと指摘され、上値が限定される可能性がある。節目の水準を回復したBTCだが、依然、油断は禁物と言えよう。



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bitbank Report 2022/10/26:米指標軒並み下振れでリスクオン 重要イベント前に流れ続くか?







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