中国人民銀行の元総裁、ステーブルコイン導入に懐疑的な見解
中国人民銀行の元総裁・周小川氏がステーブルコイン導入に懐疑的な見解を示した。7月の非公開セミナーで「資産投機に過度利用されれば詐欺や金融不安定化を招く」と警告し、十分な準備金なしの乱発や不十分なカストディ監督によるリスクを指摘した。準備金があっても貸付や取引で「乗数効果」が生じ、準備を超える規模のバンクランにつながり得るとした。また、中国の決済システムはQRコードやNFCを活用し既に効率的に機能しており、新規参入の余地は小さいと主張。香港や米国での規制進展に対し、中国本土は依然として慎重姿勢を崩していない。





