イールドカーブコントロール(YCC)
Yield Curve Control
イールドカーブコントロール(YCC)とは、中央銀行(日本では日本銀行)が行う金融政策の一つで、長期金利に目標を設定し、その目標を達成するために必要なだけ国債の売り買いを行うことです。単なる量的緩和(QE)との違いは、金利に目標を設定する点にあり、過度に中央銀行のバランスシートを拡大させることなく長期金利を誘導することができるとされています。
日本では、2016年から日本銀行がQEからYCCに政策を転換していて、10年債の利回りにゼロ%の目標を設定しています。政策転換の前と比較すると国債購入ペースが減速していて効率的な一方で、マイナス金利を避けたい市場参加者の思惑もあり動意は鈍くなり、商いは細る傾向にあり、近年では新発の国債が出会わない状況も散見されます。