BTC週次分析|BTCは1000万円割れで弱含み、ETF流出と売り圧力の増加に警戒

今週の値動き

- 今週のビットコインは、6月22日に1021万円近辺から取引を開始しました。週初は買いが優勢となり、一時1060万円台まで上昇しましたが、その後は上値を維持できず、戻り売りに押される展開となりました。高値圏では買いが続かず、チャート上では上値を切り下げるトレンドラインが形成され、短期的には上値の重さが意識される相場となりました。
- 週半ばにかけては売り圧力が強まり、価格は24時間移動平均線(24EMA)を下回って推移しました。反発局面でも移動平均線を明確に上回ることができず、戻りの鈍さが目立ちました。特に、上昇後に再び売られる動きが繰り返されたことで、短期の地合いは弱気に傾きました。
- 週後半には下落が加速し、一時940万円台まで下落する場面も見られました。950万円を割り込んだことで、下値を探る動きが強まり、短期的な投資家心理は慎重化しています。その後は一部で買い戻しも入りましたが、反発力は限定的で、上値を切り下げる流れは継続しています。
今週のデリバティブ市場
1.無期限先物取引の資金調達率
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- 無期限先物の資金調達率(FR)は、5月末から6月初旬にかけてはプラス圏で推移し、ロングポジションが優勢な状態が続いていました。しかし、BTC価格が下落基調を強める中で、6月上旬以降はFRの水準が低下し、ゼロ近辺で推移する時間帯が増えています。
- 足元では、FRがマイナスを記録する場面も複数見られます。これは、短期的にショートポジションが優勢となったことを示しており、価格下落に対する警戒感がデリバティブ市場にも反映されていると考えられます。特に直近では、BTC価格が1000万円を下回る水準まで下落する中で、FRも一時的にマイナス圏へ沈んでおり、短期の投資家心理は慎重化しています。
- 一方で、FRは大きくマイナス方向に偏っているわけではなく、足元ではゼロ近辺を挟んだ推移が中心です。過度なロングの積み上がりは確認されず、同時にショートへ極端に傾いている状況でもありません。そのため、デリバティブ市場全体では投機的な過熱感は限定的といえます。
2.3ヶ月先の先物価格乖離率
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- 3カ月先の先物価格と現物価格の乖離率は、足元で低下しています。6月中旬までは比較的高い水準を維持していましたが、直近ではBTC価格の下落に合わせて乖離率も縮小しました。先物市場でも強気姿勢がやや後退しており、短期的な相場の不安定さを反映した動きといえます。
- ただし、乖離率は低下しているものの、依然としてプラス圏で推移しています。これは、3カ月先の先物価格が現物価格を上回っている状態であり、市場参加者の中には中期的な反発を見込む見方がまだ残っていることを示しています。価格が安値圏まで下落する中でも乖離率がマイナスに転じていない点は、先物市場のセンチメントが完全に弱気へ傾いているわけではないことを示唆しています。
- 一方で、過去の下落サイクルでは、先物価格乖離率がマイナス圏まで低下した局面で相場が底打ちする傾向も見られました。これは、先物市場で弱気の織り込みが進み、投資家心理が大きく悪化した後に反発へ転じるケースがあったためです。現在の乖離率はまだプラス圏にあるため、過去の底打ち局面と比べると、弱気材料の織り込みはまだ限定的と見ることもできます。
現物ETFのネットフロー
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- 米国現物ETFのネットフローを見ると、足元では資金流出が優勢となっています。5月上旬には大きな資金流入が確認される場面もありましたが、その後は流出を記録する日が増え、ETF経由の買い需要は弱まりました。ビットコイン価格もこの期間に上値を切り下げており、現物ETFからの資金流出が相場の重しになっていると考えられます。
- 6月に入ってからも、ネットフローは流入と流出が入り混じる展開となりました。一部では小幅な資金流入も見られましたが、継続的な流入にはつながっておらず、現物需要の回復は限定的です。特に直近では再び大きめの流出が確認されており、投資家のリスク選好がまだ十分に回復していないことを示しています。
今週のオンチェーン
1.取引所保有のBTC推移
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- 取引所が保有するBTC数量は、5月後半から6月上旬にかけて大きく増加し、その後は高水準で推移しています。6月中旬以降は一時的に横ばいからやや低下する動きも見られましたが、足元では再び上昇しており、取引所へのBTC流入が増えている可能性が示されています。
- 一般的に、取引所保有BTCの増加は、投資家が売却を目的にBTCを取引所へ移動している可能性を示すため、売り圧力の増加として意識されやすい指標です。足元でBTC価格が上値を切り下げる中、取引所保有BTCが増加していることは、戻り局面で売りが出やすい状況を示唆しています。
2.含み益アドレス割合
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- ビットコインの含み益アドレス割合は、5月上旬には65%前後で推移していましたが、その後は価格下落に合わせて低下基調となりました。6月上旬にかけて大きく水準を切り下げた後、一時的に50%台前半まで回復する場面もありましたが、足元では再び低下し、50%を下回る水準で推移しています。
- 含み益アドレス割合の低下は、保有しているBTCが取得価格を下回るアドレスが増えていることを示しています。特に足元ではBTC価格が1000万円を下回る場面が増えており、投資家の損益状況は悪化しています。含み益のある投資家が減少することで、市場心理は慎重化しやすく、短期的には買い手が入りにくい状況につながります。
まとめ
- デリバティブ市場では、資金調達率がゼロ近辺を挟んで推移しており、過度なポジションの偏りは確認されていません。一方で、FRがマイナスを記録する場面もあり、短期的な投資家心理は慎重化しています。3カ月先の先物価格乖離率は低下しているものの、まだプラス圏を維持しており、中期的な反発期待は一部に残っています。ただし、過去の下落サイクルでは乖離率がマイナス圏まで沈んだ局面で底打ちする傾向もあり、現時点では弱気材料の織り込みはまだ限定的と見ることもできます。
- 現物ETFでは資金流出が優勢となっており、ETF経由の買い需要は弱い状態です。オンチェーン面でも、取引所保有BTCが足元で再び増加しており、売り圧力の高まりが意識されます。さらに、含み益アドレス割合は50%を下回る水準まで低下しており、投資家の損益状況は悪化しています。
- 全体として、今週のビットコインは価格面、ETFフロー、オンチェーン指標のいずれも慎重な見方を示しています。短期的には940万円台から950万円近辺で下げ止まれるか、また1000万円台や24EMAを回復できるかが焦点です。反発が入った場合でも、現物需要の回復や取引所保有BTCの減少が確認されるまでは、上値の重い展開に注意が必要です。








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