BTC週次分析|BTCは1000万円近辺で下げ渋るも上値重い、ETFフローと投資家心理に慎重感

今週の値動き

- 今週のビットコインは、6月15日に1052万円近辺から取引を開始しました。週初は買いが優勢となり、一時1082万円まで上昇しましたが、同水準では上値が重く、今週の高値圏として意識される展開となりました。高値更新後は買いの勢いが続かず、利益確定売りや戻り売りが入りやすい地合いとなりました。
- その後は水曜日頃から下落する動きが目立ち始め、価格は24時間移動平均線(24EMA)を下回って推移しました。移動平均線を明確に上回る場面が限られたことで、短期的には上値の重さが意識されやすい相場となりました。週後半にかけても戻りは鈍く、価格は下値を切り下げる展開となりました。
- 昨日には一時1004万円まで下落し、今週の安値を付けました。心理的な節目である1000万円に近づいたことで、下値では一定の買い戻しも見られましたが、反発力は限定的でした。金曜日現在も価格は24EMAを下回っており、短期的な地合いは弱含みの状態が続いています。
今週のデリバティブ市場
1.無期限先物取引の資金調達率
.png&w=3840&q=75)
- 全体として、デリバティブ市場では投機的な過熱感は限定的です。FRがゼロ近辺で推移していることから、先物主導で相場が大きく押し上げられる、あるいは急激に売り込まれるような状況ではなく、現状は方向感を探る展開と見られます。今後はFRがプラス圏へ持続的に上昇するか、あるいはマイナス圏で定着するかが、短期的な市場心理を判断する材料となりそうです。
2.3ヶ月先の先物価格乖離率
.png&w=3840&q=75)
- 3カ月先の先物価格と現物価格の乖離率は、足元で2%台で推移しています。6月上旬には一時3%台まで上昇する場面も見られましたが、その後はやや低下しており、現在は過度な過熱感は抑えられた水準にあります。それでも、現物価格に対して先物価格が一定のプレミアムを維持していることから、先物市場ではビットコインの先高観が残っていると見られます。
- 特に5月後半以降、乖離率は上昇基調となり、先物が買われる動きが目立ちました。ビットコイン価格が安値圏へ下落する中でも先物価格のプレミアムが拡大したことは、下落局面でロングポジションを構築するトレーダーが増加した可能性を示しています。短期的な価格下落に対して、中期的な反発を見込む参加者が一定数存在していると考えられます。
現物ETFのネットフロー
.png&w=3840&q=75)
- 米国現物ETFのネットフローを見ると、足元では資金流入と流出が入り混じる展開となっています。6月中旬には一部で資金流入が確認されましたが、流入額は限定的で、継続的に強い買い需要が入っている状況ではありません。直近では再び流出を記録する日も見られており、ETF経由の現物需要はやや不安定な状態にあります。
- 5月後半から6月上旬にかけては、比較的大きな資金流出が複数回確認されました。この期間はビットコイン価格も下落基調を強めており、ETFからの資金流出が相場の上値を抑える一因になったと考えられます。現物ETFは中長期の資金需要を測るうえで重要な指標ですが、足元では強い買い支えというよりも、資金流出への警戒感が残る状況です。
今週のオンチェーン
1.取引所保有のBTC推移
.png&w=3840&q=75)
- 取引所が保有するBTC数量は、5月後半から6月上旬にかけて大きく増加しました。一般的に、取引所へのBTC流入が増える局面では、投資家が売却を目的にBTCを移動させている可能性が意識されやすく、相場の上値を抑える材料となります。実際に、同期間のビットコイン価格は下落基調を強めており、取引所保有BTCの増加は売り圧力の高まりを示唆していたと考えられます。
- 足元の取引所保有BTCの動向は、短期的な売り圧力がピークアウトしつつある可能性を示す一方で、供給面の重さはなお残っていることを示しています。今後、取引所保有BTCの減少が継続すれば、売却圧力の後退としてポジティブに評価できますが、再び増加に転じる場合は、上値の重い展開が続く可能性があります。
2.含み益アドレス割合
.png&w=3840&q=75)
- ビットコインの含み益アドレス割合は、5月上旬には65%で推移していましたが、その後は価格下落に合わせて低下基調となりました。6月上旬には一時50%を下回る場面も見られ、相場全体で含み益を抱えるアドレスの割合が大きく低下したことが確認されます。
- 足元では一時54%近辺まで回復する動きもありましたが、直近では再び0.50%近辺まで低下しています。これは、ビットコイン価格が1000万円近辺まで押し戻されたことで、保有アドレスの損益状況が悪化していることを示しています。含み益アドレスの割合が低下する局面では、投資家心理が慎重になりやすく、短期的には上値の重さにつながりやすい状況です。
まとめ
- 今週のビットコインは、週初に1082万円まで上昇したものの、その後は上値の重さが意識され、水曜日以降は下落基調が強まりました。金曜日時点でも価格は24時間移動平均線を下回っており、短期的な地合いは弱含みの状態が続いています。1000万円近辺では一定の買い戻しも見られましたが、反発力は限定的であり、まずは同水準を維持できるかが焦点となります。
- デリバティブ市場では、資金調達率がゼロ近辺で推移しており、投機的な過熱感は限定的です。一方、3カ月先の先物価格乖離率は2%台を維持しており、安値圏から中期的な反発を見込むトレーダーが一定数存在していることが示唆されます。ただし、ETFフローは流入と流出が入り混じっており、現物需要による明確な下支えはまだ確認されていません。
- オンチェーン面では、取引所保有BTCが高水準にあり、供給面の重さはなお残っています。また、含み益アドレス割合は50%近辺まで低下しており、投資家心理の慎重化が意識されます。足元では売り圧力が一服する可能性もありますが、価格が24EMAを回復できない限り、上値の重い展開には注意が必要です。今後は1000万円近辺で底堅さを示せるか、ETFフローや取引所保有BTCの改善が見られるかが、相場の反発力を判断する材料となりそうです。










.png&w=3840&q=70)
.png&w=3840&q=70)
.png&w=3840&q=70)