ベネズエラでビットコインの取引量が増加、高いインフレ率が影響か
高いインフレ経済が続くベネズエラでビットコインの取引量が増加しており、P2P取引サービスを提供するLocalBitcoinsの8月の取引量は最高値を更新した。usefultulips.orgの資料によると、ベネズエラは南アメリカで最もビットコインが取引されている。ベネズエラに次いでコロンビアが2位にランクインしている。
ベネズエラでは政府が独自の暗号資産(仮想通貨)ペトロを発行するなど仮想通貨の利用を促進する動きがある。ペトロはベネズエラの天然資源の原油を担保に発行される。ベネズエラ政府は複数の仮想通貨取引所の営業を援助しペトロの浸透を目指している。
Chainalysisの報告によると、ベネズエラ国内の取引所の一つCriptolagoが扱う送金額は昨年と比べ13倍に伸びている。他方、送金の75%以上が1000ドルを超えているとのデータがあり、平均日給が1ドルを下回るベネズエラでは不可解な送金額の高さだ。政府の関係者か富豪の一部が海外送金に利用しているとみられている。
Chainalysisの独自指標でベネズエラは仮想通貨浸透ランキングでアメリカ、ロシアに次ぐ3位にランクインしている。ベネズエラ政府は最近、ペトロでの納税プログラムを開始することを決めており、このような点もChainalysisに評価される一因であると推測される。
ベネズエラの中央銀行によると、2020年のインフレ率は約2300%に上ると試算されており、紙幣価値の下落が激しいことを表している。ベネズエラでは紙幣の代わりとして仮想通貨が利用されることもあり、価値の保存手段として機能しているようだ。










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