DeFiユーザー急増もヴィタリック氏は「利用は慎重に、、、」
最近イーサリアム上のDeFi系アプリケーションの利用が急増しており注目を浴びている。DeFi Pulseによると最もユーザーが多いのはMakerで、10億ドル相当のトークンがブロックチェーン上に担保として預けられている。DeFiアプリ全体では38億ドル相当のトークンが預けられており、イーサリアム価格の上昇もあり6月から7月にかけて規模は約4倍になった。
DeFiアプリの中でも特に人気なのがMakerのようなレンディング系アプリだ。ユーザーは保有トークンを貸し出すことで利子を受け取ることができたり、逆に利子を支払いトークンを借りたりすることもできる。銀行預金・融資に非常に似ているサービスだ。MakerはDeFi全体の約27.8%の利用率がある。
Defi人気からイーサリアムのネットワーク上で実行されるコントラクト数も現在伸びており、7月25日にはデイリーで最高の310万コントラクトを記録している。これは2016年10月に発生したDDOSによるコントラクト数を除外している。
ユーザーの利用が増えたことでイーサリアムの利用手数料であるGas(ガス)の価格が高騰しており不安視する声も聞かれる。etherscan.ioによると今年1月の平均ガス価格は10Gwei程度だったが、7月29日には75Gweiまで上昇している。
イーサリアムの考案者であるヴィタリック・ブテリン氏は、DeFiアプリの利用は慎重に行うべきだとの考えを持っている。スマートコントラクトで行われるDeFiには、コントラクトのバグなどにより金利が支払われないなどのリスクが常に潜んでおり少額利用に留めるよう勧めている。
DeFiのアプリの中には30日間の利子が5%を超えるものもあり、高いリスクがあることを示唆している。一方、この高利子がDeFiが人気の要因の一つとも言える。ブロックチェーン上のアプリケーションとして最も注目を集めるDeFiだが、発展途上の分野でもあるため利用する際は、最悪の場合、元本が戻ってこないことを覚悟の上で利用する必要がありそうだ。










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