Bank of Americaのストラテジストがソラナに注目、イーサリアムのシェアを奪うと予想

米大手銀行Bank of Americaのストラテジストはソラナ(SOL)が今後急成長を遂げることを予想した。ソラナはトランザクションコストとスケーラビリティの面でイーサリアム(ETH)を上回っていると考えている。
Bank of Americaでデジタル・アセット・ストラテジストを勤めるアルケシュ・サラ氏はソラナが暗号資産業界のVISAになると話す。イーサリアムはブロックチェーン・アプリケーションのプラットフォームとしてのシェアを奪われる可能性がある。
ソラナは2020年にローンチされた比較的新しい仮想通貨だが、市場価値は470億ドルに上り、通貨ランキングでも5位にランクインしている。ソラナはこれまで500億トランザクションを処理し、570万以上のNFTがソラナ上で発行されている。SOLの価格は2021年の間に約50倍になった。
サラ氏はソラナの強みとして高いスケーラビリティとトランザクションコストの低さを挙げている。イーサリアムは非中集権のネットワークを目指すためにネットワークが混雑することがあり、トランザクションコストも割高になりやすい。
VISAは1秒間に最大24,000トランザクションを処理できるのに対し、イーサリアムは12トランザクション程度だ。ソラナは最大で65,000トランザクションの処理を行えるとされている。高いスケーラビリティの観点から今後のWeb3.0分野にソラナがより適しているとサラ氏は指摘する。
一方でソラナにも課題点があり、高いスケーラアビリティのトレードオフとしてネットワークが中央集権化しており、今までにネットワーク障害を複数回起こしている。2021年9月にはDDoS攻撃を受け一時的にネットワークがダウンしている。この時のトランザクション数は400,000トランザクションに上ったと報告されている。