Bitcoin Weekly Review: 取引所保有BTCは大きく減少、売り圧力の減少を示唆
今週の値動き

- 今週の5月15日の始値は366万円から取引が始まりました。相場は週明けから買われ強い展開となりました。価格は375万円にタッチした後、今週の始値を試す動きもありましたが364万円がサポートとなり、その後は底堅い動きでした。価格は18日に377万円まで上昇する場面があり、強気トレンドが継続するように見えましたが、380万円手前では売りが強くなりました。現在も価格は24時間移動平均線の下位で推移しています。今週は価格がプラスで取引されているものの、まだ売りも強く継続的に上昇する相場にはなっていません。
今週のデリバティブ市場
1.無期限先物取引の資金調達率

ビットコインの無期限先物取引の資金上達率(FR)はプラスで安定的に推移しています。価格はここ2週間で下落傾向にありますが、投機筋はロングポジションを積み増しています。現在のFRは0.006%とそこまで高くないものの、ロング寄りで推移していることは今後も上値が重くなることが懸念されます。
2.ロング・ショート清算

- ロングポジションとショートポジションの清算は、今週価格が上昇したものの大きなショートの清算はありませんでした。昨日価格が下落した際は500万ドル程度のロングポジションの清算がありました。今週は値動きが小幅に留まったため、大きな清算は発生しませんでした。
3.先物価格乖離(3ヶ月)

- 3ヶ月先の先物取引価格と現物価格の乖離率は足元でほぼ横ばいで推移しています。先物取引では大きなポジションの変化はないようです。乖離率はここ2週間ほど2%前後の上乖離で取引されています。買いポジションが多い状態ですが、1ヶ月前と比べると1.5%ほど下落して取引されています。
今週のオンチェーン
1.取引所保有のBTC推移

- 取引所保有BTC推移は今週、大きく下落しました。5月15日には1日で約2.5万BTCが取引所から現物が流出しました。取引所が保有するBTCの数量の低下は売り圧力の減少を示唆します。
2.含み益アドレス割合

- ビットコインのアドレスで利益が出ている割合は、現在ここ2週間で最も低い水準で推移しています。5月の始めは一時75%のアドレスで利益が出ていました。一方、現在は65%ほどまで低下しています。ここ最近の価格の下落で利益が出ているアドレスの割合は大きく低下しました。同指標の低下は利益を確定するための売り圧力の減退を示唆します。
まとめ
- 相場はまだ強い値動きには移行しておらず、今週は上昇している一方継続的な買いは確認されませんでした。デリバティブ市場ではまだロングポジションが多いことが示され、上値を重くしています。オンチェーンデータでは売り圧力の減少が示唆されており、今後価格が下落したとしても下落幅は限定的だと予想されます。価格が急落した際は買いのチャンスとなるでしょう。







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