週刊テクニカル分析:ビットコイン(BTC)ドル 2024/06/17
【BTC対ドル 日足】
移動平均線
第1図:BTC対ドルの移動平均線 日足 出所:Glassnodeより作成
BTCドル日足の移動平均線は、短期の5日線が横ばい、中期25日線が下向き、長期75日線が横ばいに推移しており、引き続き方向感が入り混じっている。5日線は先週、25日線を上から下抜け、デッドクロスを示現、売りシグナルが点灯した
相場は5日線と25日線を下抜けており、短〜中期的には弱含む展開となっているが、75日線を維持している。
現状では、相場は5日線(66,762ドル)のレジスタンスと75日線(66,154ドル)のサポートに挟まれ、極めて狭いレンジでの推移となっており、75日線を下抜けると目星いサポートがない状況だ。
ボリンジャーバンド
第2図:BTC対ドルのボリンジャーバンド 日足 出所:Glassnodeより作成
ボリンジャーバンドでは、バンド幅がやや拡大し始めている。
相場はセンターラインの下抜け、弱気の推移となっている。また、トレンドの方向感を示すセンターラインもジリ下げとなっており、相場の下降バンドウォークが懸念される。
一目均衡表
第3図:BTC対ドルの一目均衡表 日足 出所:Glassnodeより作成
一目均衡表では、①遅行スパンが相場実体を下抜け、②転換線が基準線を下抜けており、早期の売りシグナルが二つ点灯、強い買いシグナルとされる三役好転が解消された。
一方、足元の相場は雲でサポートされている。
相対力指数(RSI)
第4図:BTC対ドルのRSI 日足 出所:Glassnodeより作成
RSIは45.34%と、相場トレンドに過熱感は確認されない。
【BTC対ドル 週足】
移動平均線
第5図:BTC対ドルの移動平均線 週足 出所:Glassnodeより作成
BTCドル週足の移動平均線は、引き続き強気のパーフェクトオーダーを維持しており、相場の地合いが極めて強いことが示唆されている。
一方、相場は5週線を下抜け、短期的には弱含んでいる。
ボリンジャーバンド
第6図:BTC対ドルのボリンジャーバンド 週足 出所:Glassnodeより作成
ボリンジャーバンドでは、バンド幅の縮小が進み、引き続き相場が調整しやすいと指摘される。ただ、相場トレンドの方向感を示すセンターラインは上向いており、引き続きセンターライン〜+1σ(63,074ドル〜71,056ドル)の間での推移が意識される。
一目均衡表
第7図:BTC対ドルの一目均衡表 週足 出所:Glassnodeより作成
一目均衡表では、引き続き三役好転が維持されており、強い買いシグナルが点灯している。
相対力指数(RSI)
第8図:BTC対ドルのRSI 週足 出所:Glassnodeより作成
RSIは「買われ過ぎ」とされる70%を下回っており(63.54%)、足元では相場トレンドの過熱感は確認されない。
【総括】
BTCドルの日足は、①5日線が25日線を下抜けデッドクロスを示現し、②一目均衡表の遅行線と均衡表が逆転し、売りシグナルが複数点灯している。足元では、相場は75日線(66,154ドル)と一目均衡表の雲上限(65,178ドル)でサポートされているが、雲の下限(64,663ドル)を下抜ければ、下値を模索する展開が視野に入る。
一方、BTCドルの週足は、①移動平均線の強気のパーフェクトオーダーと、②一目均衡表の三役好転を維持しており、地合いは極めて強いことが示唆されている。ただ、ボリンジャーバンドのバンド幅は引き続き収縮し切っておらず、次のトレンドに向けて相場がエネルギーを溜め切れていないことを示唆している。
以上に鑑みると、今週のBTCドルは短期的には弱含む展開が続く可能性が指摘される。目先では、75日線(66,154ドル)や日足一目均衡表の雲(64,663ドル〜65,178ドル)が下値目途と言えるが、相場が雲を完全に下抜けすれば、週足ボリンジャーバンドのセンターライン(63,074ドル)を目指す展開が視野に入る。