ビットコインは200日線防衛ならず 節目密集するエリアで失速
17日のビットコイン(BTC)対円相場は116,536円(2.32%)安の4,903,468円と4日続落し、長期トレンドとして意識される200日移動平均線(495.9万円)の防衛に失敗した。
東京時間のこの日の相場は、200日線周辺がサポートとなり下げ渋る展開。海外時間には一時510万円台に乗せる場面もあったが、米小売売上高が-1.1%と市場予想の-0.3%を大きく下回ると米株価指数先物の急落とドル高に圧迫され、相場は反落。米時間にはなんとか節目500万円を維持したが、引けにかけてもとより過熱感のあったアルトコインに売りが入り、BTCも連れ安で487.5万円まで一段安となった。

今夜(27:00)は米連邦公開市場委員会(FOMC)7月会合の議事要旨公開を控える。6月会合に比べハト派な印象があった7月会合だったが、その後、複数米連邦準備理事会(FRB)理事や地区連銀の総裁が債券購入額の早期テーパリングを支持するなど、当局者間での意見の相違が見られる。一方で、市場は早期テーパリング開始の可能性を徐々に織り込んでいる模様で、相応にタカ派的なサプライズがない限り今夜のFOMC議事要旨が市場に与える影響は限定的かと見ている。反対に内容がパウエルFRB議長の慎重姿勢と一致するものであれば、安心感も広がるか。
BTCの対円は直近の下落で史上最高値(705.5万円)と5月安値(330万円)を基点とするフィボナッチ・リトレースメントの50%戻し(517.7万円)、心理的節目で大台の500万円、さらに200日線(495.9万円)と言ったチャートやテクニカル上の節目が密集するエリアの維持に失敗した。目先の下値目途としては、ボリンジャーバンドのセンターライン(478.6万円)や、5月〜7月レンジ上限の43,000ドル(471.1万円)があるが、相場がレンジ内に押し返されればセンチメントの悪変は避けられなそうだ。
ただ、依然としてテクニカル的に極端な弱き相場に転じた訳ではないと言える上、先週から急上昇していたアルトコインも直近2日間で強く押し過熱感も後退しており、もう時期売りが一巡してもおかしくない。やや材料に乏しい展開となっており、上述の節目が密集する495.9万円〜517.7万円エリアの突破には想定以上に時間を要する公算が高くなったと言えるが、節目50,000ドルを目指すための準備期間と見ている。





第3表:市場時価総額・出来高(¥)、主要銘柄市場占有 当日9時時点のデータ ※前営業日比 出所:CoinGecko.comより作成
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bitbank Report 2021/08/18:ビットコインは200日線防衛ならず 節目密集するエリアで失速












