週明けの総悲観から一服 BTCの反発は続くのか?
22日のビットコイン(BTC)対円相場は13,500円(1.23%)高の1,108,501円と反発。週明け21日は、欧米株の急落に伴ったリスクオフと換金重要のドル高でユーロと金がドルに対して強く売られ、BTCにとっては強い向い風が吹く市況となったが、22日の相場は米主要3指数の切り返しを眺めジリ高に転じた。この日の外国為替市場でもドル高基調が続き、これが金相場の重石となったが、コロナ感染再拡大を懸念したIT、EC株の切り返しがBTC相場にも安心感を与えた格好か。また昨日は、前日に今月安値を更新していたビットコインキャッシュ(BCC)やライトコイン(LTC)といった時価総額上位のアルトコインが反動高となったことも、BTC相場を支える材料となった。

しかし、昨日の反発が続くかには疑問が残る。中長期的には、ドル高基調は続かないと見ているが、米株の下げ足が緩まなければドルには上昇圧力が掛かりやすく、BTCには重石となるだろう。3月のコロナショックの際も、株価が完全に底をつくまでドルインデックスは上昇基調を維持していた。
尤も、3月当時と同様の期間と値幅で株価が下落するシナリオも考え難いが、欧州でのコロナ感染再拡大でユーロも弱含んでおり、「ユーロ高・ドル安で金が買われやすい」という、コロナショック以降のBTC相場が上昇できた前提の一つが崩れていることも念頭に入れておきたい。
また、週末のマイニング難易度(ディフィカルティー)大幅上方調整も、短期で軟調なBTC相場には重石となっていく可能性がある。幸い、BTCは安値更新や節目10,000ドル割れは回避しているが、こうした水準を割ってくれば受給悪化の悪循環に突入する可能性もある。軟調相場にハッシュレートの上昇が3ヶ月ほど続くと、BTCは急落する傾向があるので要警戒だ。
この先の注目材料としては、明日まで連日行われるパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言があり、昨日のようにハト派な内容に期待したい。また、今回のディフィカルティーサイクルで相場が現水準を保ち、適度なハッシュレート低下が起きるか注視したい。
















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