アルトターン始動 BTCはFOMC消化で揉み合い
17日のビットコイン(BTC)対円相場は4,728円(0.41%)安の1,147,800円と4日ぶりに反落。前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)までは、米連邦準備制度理事会(FRB)の緩和路線を織り込む形で116万円台まで値を戻した相場だったが、FOMC後に失速。FRBがこの日発表した最新のドットプロットでは、FOMC参加者17人中13人が2023年までフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0%〜0.25%に据え置く見通しを示すなど、概ね期待通りハト派の結果だったが、やはり市場は織り込み済みだった模様で、17日のBTC相場は利食い売りに押された。
一方、週明けよりBTCの上昇に置いていかれていたアルトコインに買いが入り、イーサリアム(ETH)は6.14%、XRPは1.69%、ライトコイン(LTC)は1.79%それぞれ上昇した。海外主要暗号資産(仮想通貨)取引所が、分散型取引所(DEX)最大級のUniswapのUNIトークンをこぞって上場させたこともETHの買い材料となった。
こうしたアルトターンに連れて、BTCもNY時間からは切り返すことができたが、前日終値(1,152,528円)の奪回には至らなかった。

FOMC後に上値を重くしたBTCだが、足元の下げはイベントを機にセル・ザ・ファクト気味に利食いが入っているまでで、中長期的な見通しは、FOMCの結果的にもプラスに作用すると指摘される。ドルインデックスとの逆相関が強まる中、長期的な低金利維持はドルの価値下落に対するヘッジ需要を生みやすくなり、BTCには上昇圧力がかかりやすい状況が続くだろう。
足元では、BTCからアルトコインに資金が流れており、BTCはやや軟調だが、アルトターンが一服すれば切り返す余地はあるだろう。悪材料があるわけではないため、相場が安値を広げる展開とはなり難いと指摘されるが、目先では小休止状態となるか。














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