ドル安とジハン・ウー氏返り咲きでBTC堅調 FOMCは織り込み済みか?
15日のビットコイン(BTC)対円相場は9,026円(0.8%)高の1,139,027円。週明け14日からのドル安進行が相場の支援となり、BTCは2日続伸して今月4日高値の1,133,414円を終値で更新。昨日は、DeFiやその関連銘柄が強く売られる展開となったが、朝方に米BIツールのマイクロストラテジーがBTC保有量を拡大していく可能性が報じられたことや、ジハン・ウー氏のビットメイン代表返り咲きでビットコインキャッシュ(BCC)が買われたことが好感され、BTCはプラス圏の維持に成功した。
本日は米連邦準備制度理事会(FRB)の連邦公開市場委員会(FOMC)会合の2日目。直近2日間のドルとBTCの動きに鑑みるに、市場はFRBの緩和路線を織り込みにきている模様だ。週明けの予想では、BTCへの影響はかなり楽観的に見ていたが、既定の緩和路線が既に織り込み済みとなれば、追加の材料がないとドル売りは続かない可能性もあり、やや注意が必要になってきたかもしれない。
とは言え、FRBはこれまで2%のインフレ率目標達成に失敗してきているため、市場の期待インフレ率上昇を図るための施策には期待したい。政策金利は既にELBで推移しているため、注目は資産購入プログラム拡充の有無や、2023年の政策金利見通し(ドットプロット)がどれだけ低水準となるかだろう。
第3表:市場時価総額・出来高(¥)、主要銘柄市場占有 当日9時時点のデータ ※前営業日比 出所:CoinGecko.comより作成
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bitbank Report 2020/09/16:ドル安とジハン・ウー氏返り咲きでBTC堅調 FOMCは織り込み済みか?