14日のビットコイン(BTC)対円相場の終値は553円高(+ 0.06%)の994,001円とほぼ変わらず。東京時間のこの日の相場はジリ安で99万円を割り込むも、チェーンリンク(LINK)を筆頭に一部アルトコインに買いが続いたこともあり、下げ幅は限定的だった。欧州時間に入ると相場は一時下げ足を速めるも、9100ドル(≒98万円)周辺で素早く反転し、ストップ狩り的な値動きで99万円を回復。直後は上げ幅を縮小するも、米主要3指数の反発を確認するとNY時間のBTCはジリ高に転じ、前日終値をわずかに上回り終値を付けた。
引き続き一部のアルトコインに買いが集中しBTCのボラティリティーを示唆する指標は記録的な低水準を維持している。30日物のヒストリカルボラティリティー(HV)は25%台を維持し、ボリンジャーバンド幅を示すウィズ(BBW)は2018年11月ぶりに0.04を割り込んでいおり、過去のパターンからすれば膠着相場も終盤に近づいていると指摘される(第1図)。ただ、市場は方向感が出るまで手控えとなりやすい状況とも言え、何かしらインパクトのある切っ掛けが欲しいところだ。米株の底堅さやアルトコインシーズンの継続とセンチメントは悪くないが、BTCが動き出すにはイーサリアム(ETH)やビットコインキャッシュ(BCC)といった相関性の強い主要アルトコイン銘柄にも買いが波及することが条件となるだろう。米決算シーズンも依然始まったばかりで気は緩められなく、突っ込み買いは禁物か。
第1図:BTC対円、ボリンジャーバンドウィズ、30日物ヒストリカルボラティリティーチャート 日足 出所:bitbank.ccより作成第2図:BTC対円チャート 日足 出所:bitbank.ccより作成第3図:BTC、XRP、ETH、LTC、BCC、MONA、対円チャート 1分足 出所:bitbank.ccより作成第4図:XRP、ETH、LTC、BCC、MONA対BTCチャート 1分足 出所:bitbank.ccより作成第1表:BTC、XRP、ETH、LTC、BCC、MONA、対円前日平均値、4本値 出所:bitbank.ccより作成第2表:BTC、XRP、ETH、LTC、BCC、MONA、対円期間別騰落率 出所:bitbank.ccより作成第3表:BTC、XRP、ETH、LTC、BCC、MONA、対円前日出来高、増減率 前日終値ベースで円換算 出所:bitbank.ccより作成第4表:XRP、ETH、LTC、MONA、BCC対BTC前日平均値、4本値 出所:bitbank.ccより作成第5表:XRP、ETH、LTC、MONA、BCC対BTC期間別騰落率 出所:bitbank.ccより作成第6表:XRP、ETH、LTC、MONA、BCC対BTC前日出来高、増減率 前日終値ベースで円換算 出所:bitbank.ccより作成第7表:市場時価総額、出来高(¥) 当日9時時点のデータ ※前営業日比 出所:CoinGecko.comより作成第8表:主要銘柄市場占有率 当日9時時点のデータ ※前営業日比 出所:CoinGecko.comより作成PDFリンク
bitbank Report 2020/07/15:ビットコインはほぼ変わらず 膠着相場もそろそろ終盤か?