採掘難易度大幅低下 BTC10000ドル再トライへ準備整ったか
4日のビットコイン(BTC)対円相場は14,194円高(+ 1.35%)の1,068,234円と2日続伸し、今月2日の急落の半値戻し水準まで浮上した。一時は対ドルで節目の10000ドル水準となる108万円台に乗せたBTCだったが、2日に特定不明のマイナーの送金が検知されたことが冷水となり反落し、1015531円まで下げ足を速めた。しかし、マイニングディフィカルティーの大幅な下方調整が見込まれる中、ネットワークの安定を織り込む形で押し目買いに支えられ、2日以降の相場は底堅く推移すると、4日には欧州中央銀行(ECB)の金融緩和政策拡大や、米新規失業保険申請件数が予想を上回ったことを手掛かりに103万円周辺から一段高となった。
加えて、BTCのハッシュレートがサイクル後半にかけて持ち直した影響からか、ディフィカルティーは昨夜21時半頃に想定より早く調整され、- 9.29%の13.73テラとなった(btc.com調べ)。18年末の相場急落後のネットワーク動向をヒントに、マイニング収益性が半減した際のディフィカルティーの底入れターゲットを、収益性半減前から- 30%ほどと予想していたが、今回の調整で5月12日の半減期当時のディフカルティー(16.1テラ)から- 14.72%となる。ターゲットとしては11.27テラとなるが、18年当時と比較してマイニング機器の効率性が向上していることや、相場が復調していることを考慮すれば、今回のディフィカルティー調整でネットワークおよび需給の安定に繋がると見ている。マイニングの収益性が改善されれば、利益確定のタイミングも相場の高値更新を待つだろうと指摘され、下押し圧力の後退が期待される。
本日から週末にかけてのBTC相場は確りとした値動きを予想。マイニングディフィカルティー低下を好感した買いに支えられ、再び10000ドルを伺う展開となるだろう。また、本日は米雇用統計の発表を控えており、5月の失業率は前回の14.7%から19.7%に悪化すると予想されている。悪化の速度こそ鈍化する見通しかもしれないが、戦後最高水準を更新する公算は大きく、BTCにとっては追い風となるか。











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bitbank Report 2020/06/05:採掘難易度大幅低下 BTC10000ドル再トライへ準備整ったか










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