BTC続落で10万ドル割れ クリスマス休暇前に一段安あるか
19日のビットコイン(BTC)円は1552.1万円から取引が始まった。東京時間序盤には1540万円を割る場面もあったが、日銀の利上げ見送りを受けたドル円相場の上昇や、前日の相場下落を受けてもブラックロックのビットコインETF(IBIT)に3億ドル(≒473億円)を超える資金流入が確認されたことで、その後は確りとした推移を演じ、海外時間には1616.7万円まで戻した。一方、米国時間朝方に発表された一連の経済指標では、Q4GDP確定値が3%から3.1%に上方修正、新規失業保険申請件数が22万件と前週の24.2万件から低下し、BTC相場の重石となった。加えて、FRBによるタカ派的利下げを消化する形で米株も上値の重い展開となり、米国時間のBTCは下げ一色で一時は1511万円まで水準を下げた。その後はやや水準を戻し、終値は1541.3万円となった。
BTCは、ドル建てでは一時96,000ドル(≒1514.3万円)を割り込み、目標の97,000ドル(≒1530万円)を下回ったが、終値にかけては同水準を回復し、終値ベースでは上昇チャネル下限をなんとか維持した。本日は11月の米個人消費支出(PCE)価格指数を控えており、上振れサプライズとなれば、BTCドルは上昇チャネルの下抜けとなるか。加えて、来週からのクリスマス休暇に伴い、本日はポジション調整の売りもでやすいと指摘され、売り圧力がかかりやすい可能性もある。上昇チャネル下抜けとなれば、失望感やロングの投げが発生し、相場が下値を模索する展開となることが想定され、節目の90,000ドル(≒1419.6万円)周辺まで下値余地がありそうだ。年末にかけてBTC相場が90,000ドル周辺で着地するか、100,000ドル周辺で着地するか、今夜の値動きが重要になるとみている。
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bitbank Report 2024/12/20:BTC続落で10万ドル割れ クリスマス休暇前に一段安あるか