BTCは手掛かり難で揉み合い 次期米SEC委員長にFinTech推進者?
28日のビットコイン(BTC)円は1455.8万円から取引を開始した。東京時間序盤の相場は強含みに推移し1470万円近辺まで上昇するも、その後は失速し、終盤にかけては1450万円台で小動きとなった。海外勢参入後も米国が感謝祭で休場となった影響で薄商いの中はっきりとした方向感を示せず、相場は若干水準を下げ1445万円周辺での推移し終始した。ドル建てでは、概ね節目の95,000ドルと96,000ドル(≒1434.7万円〜1449.8万円)の間で推移する格好となり、終値ベースでは95,000ドルを維持。円建てでは1449万円でこの日の取引を終え、前日から失速するもほぼ変わらずとなった。
BTCは本日も方向感に欠ける展開となるか。米国が感謝祭の連休となることで、通常であれば月末の木・金曜日に発表される重要経済指標は27日に通過しており、本日も手掛かりとなり得る指標の発表はない。米国市場は本日営業再開するが、短縮営業となっており、相場に動きがで始めるとしたら連休明けの12月2日からと指摘される。唯一の注目イベントとしては欧州時間序盤のオプションカットオフがあり、その前後ではある程度相場が振れる可能性には注意したい。ただ、仮に相場が下落したとしても、感謝祭アノマリーが意識されすぐに安値拾いの買いが入るとみている。また、足元では次期米SEC委員長にFinTech推進派のポール・アトキンズ氏が有力候補として挙がっており、引き続きBTC相場の下値は堅いだろう。
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bitbank Report 2024/11/29:BTCは手掛かり難で揉み合い 次期米SEC委員長にFinTech推進者?