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トランプ再選でBTCドル史上最高値更新　喜ぶのはまだ早い？

トランプ再選でBTCドル史上最高値更新　喜ぶのはまだ早い？

2024.11.07マーケット情報

6日のビットコイン（BTC）円は1052.6万円から取引を開始。米大統領選で激戦区ペンシルベニア州での出口調査においてトランプ氏がハリス氏に僅差でリードを獲得したとの報道を受け、東京時間は上値を追う展開で始まると、BTCはドル建てで史上最高値を更新し、75,000ドル（≒1157.8万円）にタッチした。終盤にはノースカロライナやジョージアでの同氏の勝利が確定し、相場は一時1160万円まで上昇するも、選挙戦におけるトランプ氏の勝利が確実となると、やや事実売り気味に相場は失速した。一方、米国時間に入ると株式市場の上昇が追い風となり、BTCは復調。今朝方には一時76,000ドル水準（≒1173.2万円）に乗せ、終値は1166.7万円となった。

ビットコイン概況 — 第1表：前日のBTC対円四本値と値動き　出所：bitbank.ccより作成

ビットコインチャート — 第1図：前日のBTC対円（左、1分足）と直近3カ月のBTC対円（右、日足）チャート　出所：bitbank.ccより作成

BTCはおよそ8カ月の時を経てついにドル建てでの史上最高値更新に成功し、10%超上昇して伸ばした。BTCのオプション市場では、今月29日限のコールが物色されており、相場のもう一段の上昇が見込まれている。一方、本日は11月の米連邦公開市場委員会（FOMC）の結果が公表される。インフレの減速や労働市場の軟化によって25bpの利下げが濃厚と言え、今回の会合では減税や関税強化を推し進めるトランプ氏の再選を受けて、将来的なインフレ再燃懸念からパウエルFRB議長がハト派的なスタンスをどれだけ緩めるかが注目される。仮に利下げ継続の雲行きが怪しくなれば、BTCは上昇トレンドの腰を折られる可能性もあるだろう。