米大統領選挙開幕でBTCは反発 市場は早期決着を織り込む
5日のビットコイン(BTC)円は1034万円から取引を開始した。前日まで6日続落していたBTC円は、東京時間に下げ渋ると、予測市場のカルシーで米大統領選におけるトランプ氏の勝率が投開票を目前に上昇したのを眺め、1050万円周辺まで反発した。海外勢参入後には、相場は1050万円での揉み合いに転じたが、米国時間序盤にはトランプ氏の再選が意識されたからか1070万円近辺まで上昇。その後発表された米供給管理協会(ISM)のサービス業PMIが堅調だったことで米株の上昇も相場の支援となり、一時は1074.3万円まで上値を伸ばした。今朝方には、米国時間の上げ幅を掻き消す場面もあったが、ドル建てで2021年高値の69,000ドル水準(≒1046.9万円)で下げ止まり、終値は1052.6万円となった。
本日の取引が開始されると、スイングステートの中でも特に激戦区と言われるペンシルベニアの出口調査でトランプ氏がハリス氏を若干リードしたとロイターが報じ、相場は1090万円付近まで一気に上値を伸ばしている。勝利すれば選挙人票40票獲得となるテキサスでは、開票序盤にハリス氏が優勢とされていたが、現状ではトランプ氏が優勢となっている。選挙結果は依然として確定していないが、米国の東部から徐々に開票を終えており、現状、AP通信によるとトランプ氏が177票に対してハリス氏は99票と差が開いている。BTCのオプション市場では、今日と明日で期限を迎える70,000ドル〜80,000ドルストライクのコールオプションを物色する動きが確認され、市場は選挙の決着が8日までに付くことを織り込むと共にアップサイドのヘッジに動いている。依然として重要選挙区となるペンシルベニア、ノースカロライナ、ジョージアの結果は出てきていないが、予測市場では3州ともトランプ氏の勝利が見込まれており、予想通りの結果となればBTCは本日も上値を試すだろう。
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bitbank Report 2024/11/06:米大統領選挙開幕でBTCは反発 市場は早期決着を織り込む