BTC円続伸で史上最高値を更新 重要指標を前に続伸できるか?
29日のビットコイン(BTC)円は1070万円から取引を開始すると、東京時間には前日の上昇の流れが続き1090万円周辺まで一段高を演じた。欧州時間に入っても小締まる地合いは続き、米国時間序盤の相場は1100万円にタッチした。その後もS&Pケースシラー住宅指数とJOLTs求人件数の下振れや、ナスダック総合の上昇がBTCの支援となり、相場は上値目途と指摘した72,000ドル水準の1100.3万円の上抜けに成功。米国時間終盤には失速するも、一時は6月に付けた史上最高値1123万円を上回り、1126.4万円に浮上した。米国市場引け後の相場は1010万円近辺まで押すも、底堅い推移が続き、終値は1113.8万円となった。
昨日のBTCはドル建てでも史上最高値の73,742ドルまであと0.26%の水準まで上昇した。相場がこうした重要局面に入る中、本日は米ADP雇用レポートの他にメタやマイクロソフトの決算と材料を控えてはいるが、今週後半には米国のインフレ指標と雇用統計の発表も控えており、米国時間には手控えムードが広がる可能性もある。仮に相場が続伸しドル建てでも史上最高値の更新に成功すれば、オプション市場で建玉が集中する75,000ドル(≒1148.4万円)が目先の上値目途と指摘され、中期的にもセンチメントの更なる改善やトレンドフォローの買いが入り、潜在的な上値余地は一層高まるだろう。ただ、重要指標の発表や来週5日に迫る米国の大統領選挙を前に、短期的に節目の70,000ドル(≒1071.8万円)周辺のサポートを確認しにいく展開にも警戒しておきたい。
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bitbank Report 2024/10/30:BTC円続伸で史上最高値を更新 重要指標を前に続伸できるか?