BTC失速も1000万円を維持 トランプトレードで上値を試すか?
17日のビットコイン(BTC)円は1013.1万円から取引が始まった。海外時間の材料を控え、東京時間の相場は始値を挟み込み小幅に揉み合う展開に終始。欧州時間に入るとやや弱含みに推移し、1000万円近辺まで水準を下げた。ただ、この日は台湾のTSMCが強気な業績見通しを発表したことで、米国市場序盤にハイテク株が上昇し、BTCは1015万円周辺まで反発。一方、9月の米小売売上高が若干市場予想を上回ったことや(予:+0.3%、結:+0.4%)、失業保険申請件数の定価を背景に米債利回りが急反発し、BTCの上値は限定された。今朝方にかけては1005万円周辺から持ち直し、終値はほぼ変わらずの1012.5万円となった。
BTCは本日の底堅い推移が見込まれる。強めの米小売売上高を受け、本日控える複数のFRB高官発言には注意を要する。FF金利先物市場では既に11月FOMCでの金利据え置きを織り込む動きも若干確認される。一方、AI関連株の復調や現物ビットコインETFへの資金流入は継続的に改善しており、BTCの下値は引き続き堅いだろう。加えて、予測市場ポリマーケットでは、米大統領選のトランプ氏の勝率が60%台で定着しており、トランプトレードによるBTC買いも期待され、本日は既に68,000ドル(≒1020.2万円)を試す展開となっている。同水準の上抜けに成功すれば、相場は今度こそ70,000ドル(≒1050.2万円)周辺を目指すとみている。
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bitbank Report 2024/10/18:BTC失速も1000万円を維持 トランプトレードで上値を試すか?