BTC円上昇で2カ月半ぶり高値 本日から米決算シーズン本格化
14日のビットコイン(BTC)円は938.5万円から取引を開始。東京時間の相場は960万円周辺まで一段高を演じ、海外勢参入後にも強含みに推移し970万円周辺まで買い戻された。週末には予測市場のポリマーケットで、米大統領選でトランプ氏の勝率がやや上昇していた。米国時間に入ると、BTCは米株の上昇に連れてさらに一段高を演じ、990万円にタッチ。その後も高値を維持し続け、980万円台で小幅に揉み合い、終値は987.6万円と2カ月半ぶりの水準となった。昨日の上昇でBTCはドル建てで2週間ぶり高値となる66,000ドル(≒986.5万円)台に戻し、200日線や下降チャネルの上限を上回った。
先週発表された9月の米消費者物価指数(CPI)と卸売物価指数(PPI)は前年比で市場予想を上回る結果となるも、8月からは伸びが鈍化した。結果的に市場では11月のFOMC会合で金利据え置きの可能性を織り込む動きもみられたが、依然として25bpの利下げが決定される確率が86.8%ほど織り込まれている。また、昨日は米ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁が緩やかな利下げの継続を示唆した。現物ビットコインETFへの資金流入も11日から純流入額が増加しており、需給の改善が指摘される。一方、本日から米国では決算シーズンが本格化する。昨日の米国市場では期待感から株価が上昇したが、業績や見通しの悪化には注意しておきたい。
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bitbank Report 2024/10/15:BTC円上昇で2カ月半ぶり高値 本日から米決算シーズン本格化