重要イベント前にBTCは反発 FOMCでは利下げ方針と景気見通しに注目
17日のビットコイン(BTC)円は821.4万円から取引を始めた。東京時間序盤の相場は812.5万円まで下落するも、売り一巡後には買い戻しが入りジリ高に推移すると、欧州勢参入後には830万円を回復した。米時間に入ると、8月の米小売売上高や鉱工業生産が市場予想比で上振れ、BTCはショートカバーを伴って870万円まで大きく反発した。しかし、本日最終日を迎える米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えその後米株が失速するとBTCもつれて上げ渋り、終盤には850万円周辺まで下落。終値にかけてはやや水準を戻し、856.2万円でこの日の取引を終えた。
本日完結する9月のFOMCでは、利下げ幅に加えて経済見通し内の政策金利と景気の見通しなど注目ポイントが多数ある。BTCにとってベストなシナリオは、景気見通しの維持と緩やかな利下げサイクルが示唆されることと指摘されるが、FF金利先物市場では、年末の金利は4.75%、来年末には3%で着地することが大勢の見方となっており、6月FOMCの見通し(それぞれ5.25%と4.25%)からかなり下方に乖離している。昨日も指摘の通り、大幅な利下げは景気先行きへの警戒感を煽る可能性があるが、その分GDP成長率や失業率の見通しが6月から大幅に悪化しなければ、そうした警戒感も軽減されるとみている。
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bitbank Report 2024/09/18:重要イベント前にBTCは反発 FOMCでは利下げ方針と景気見通しに注目