BTCは7万ドルタッチで利食い売り 米政府のBTC送金も重石に
29日のビットコイン(BTC)対円は東京時間に1052万円から一段高となり1070万円を試す展開となった。週末にはトランプ前米大統領が、再選の暁にはBTCを米国の準備金にすると発表していた。海外時間のBTC円はジリ高が続き、米時間序盤には70,000ドル水準(≒1075万円)にワンタッチ。すると、利益確定の売りが入り、相場は上げ幅を掻き消した。その後、相場はドル建てBTCの下降チャネル下限が位置する68,000ドル水準(≒1045万円)で一時下げ止まるも、米政府のアドレスから約2.98万BTC(≒3053億円)の送金が確認され、1030万円近辺まで水準を切り下げた。米市場引けにかけてのBTC円は1040万円周辺まで戻すも、この日の終値にかけて弱含み、1030万円を僅かに下回って引けた。
BTCは70,000ドルタッチによる目標達成感で反落しており、目先では押し目を探る展開か。期待していた週明けのETFフローは引き続き下火の見通しとなっており、失望感を誘うと指摘される。本日の相場は既に節目の66,000ドル(≒1014万円)まで下落しており、ドル建てBTCの75日線やボリンジャーバンドのセンターラインが密集する65,000ドル(≒999.1万円)周辺まで下値余地がありそうだ。尤も、本日は7月のカンファレンスボード消費者信頼感指数と6月のJOLTs求人件数の発表を控えており、明日の米連邦公開市場委員会(FOMC)を前にデータが9月の利下げを正当化する内容となれば、売り一巡後にBTC買い戻しの地合いとなる可能性があるだろう。
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bitbank Report 2024/07/30:BTCは7万ドルタッチで利食い売り 米政府のBTC送金も重石に