BTC反発もすかさず上げ幅解消 イスラエルがイランに反撃開始
18日のビットコイン(BTC)対円は反発し、前日の下げ幅をほぼ奪回した。BTC円は950万円周辺で取引を開始すると、東京時間は62,000ドル水準(≒962万円)を背に揉み合う展開に終始した。相場は欧州時間に再度62,000ドルを試し上抜けに成功したが、米新規失業保険申請件数が前週から横ばいとなったことで上げ幅を縮小した。しかし、その後発表されたカンファレンス・ボードの景気先行指数の下振れや、「景気が年内に十分に減速する」とのFRB高官の発言を受け、相場は再び反発し990万円にタッチ。これによりドル建てBTC相場が64,000ドルまで戻したことで、その後は失速するも、終値にかけては底堅さを取り戻し980万円台に戻した。
なんとか60,000ドル(≒924.3万円)の最終防波堤を死守して反発したBTC相場だが、足元ではイスラエルがイランに対するミサイル攻撃を開始したとの速報が転がり込み、相場は既に18日の上げ幅を掻き消し、円建てでは930万円台まで下落している。とは言え、ちょうど一週間前から中東情勢の緊迫化が始まり、BTCはある程度の売りが出た後と言え、本日は引き続き60,000ドル周辺が相場のサポートとなるか。ただ、明日に控えた半減期通過後には、ブロック生成時間の延長やハッシュレートの急低下など、ネットワークの不安定化も懸念され、警戒も必要だ。半減期通過直後にBTC相場が上昇したことはなく、週末は60,000ドルを意識した不安定な値動きも想定される。
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bitbank Report 2024/04/19:BTC反発もすかさず上げ幅解消 イスラエルがイランに反撃開始